CROSSTALK

育休明けパパ座談会

TALK MEMBER

R.I

技術本部 装置設計部/2013年入社

制御盤関係と油圧システムの設計を兼任。
2017年に結婚。2020年5月に第一子が誕生し、1カ月の育休を取得。2023年8月に第二子が誕生し、3カ月の育休を取得。

T.N

製造部 加工課/2015年入社

入社時から一貫して機械加工に従事。
2020年10月に結婚。2023年1月、第一子が誕生したため1週間の育休を取得。

K.T

技術本部 計装設計部/2018年入社

製造本部を経て計装設計部に異動。
2020年2月に結婚。2023年7月に双子の女児が誕生。同年8月から約半月の育休を取得。

THEME.01

育休申請した時の
周囲(同部署)の反応は?

K.T

お二人は、育休を申請する前に悩みませんでしたか?自分が育休を取っても本当に大丈夫かなって。

T.N

悩みましたよ。仕事への影響や周りの反応はどうかなど、気がかりなことはたくさんありました。私の場合は機械加工という職種上、自分が抜けるにあたっての周囲への影響が特に心配でした。

K.T

最終的に、育休を取ろうと決断できたのは?

T.N

決め手は上司からの後押しです。実は私の部署では、育休を取得した男性社員がそれまでいなかったんですよ。上司からは、「Nくんが育休を取らないと、後輩が取りづらくなるから」と言われました。

K.T

Nさんよりも、上司の方が積極的だったんですね。

T.N

そうです。もちろん強制ではないですけど(笑)。

K.T

前向きに相談に乗ってもらえると心強いですよね。私の上司も、「使える制度は使った方がいい」と背中を押してくれました。

T.N

あとは、周囲の「全然問題ないよ」という空気にも助けられましたね。

K.T

あ、私もそうでした。育休を取る際、同じ部署のメンバーだけでなく、仕事でつながりのある他部署の人たちまでが積極的にサポートしてくれました。育児経験のある人が多かったこともあるのかな。応援してもらえて心強かったです。

T.N

Iさんは確か、男性社員の育休取得第一号だったのでは?

R.I

第一子のときがそうでしたね。今では二児のパパですが。

T.N

当時の反応はどうでしたか?

R.I

前例がないこともあって、申請前にはいろいろ思い悩みました。でも、上司に申し出たところ、あっさり「ええんちゃう」と(笑)。

T.N

即OKだったわけですか。

R.I

ええ。「自分が同じ立場でも、絶対育休を取る」とも言われました。当事者目線で考えてもらえていたんですね。

K.T

二人目のときは?

R.I

第二子のときは少し長めに3カ月の育休を考えていて。期間が長い分、言い出すにも勇気が必要だったのですが…。そのときも上司の反応は、「ええんちゃう」でした。

T.N

3カ月はちょっと長い気もしますが、いいですね。私は仕事との兼ね合いもあって1週間にしました。

K.T

最長は子どもが2歳になるまででしたよね?状況に応じて分割での取得もできますし。期間を柔軟に決められる仕組みは、育休を取得しやすい理由のひとつだと思いますよ。

R.I

そうですね。仕事と家庭のバランスをどう取るか、その裁量が自分にあるのでやりやすいです。

THEME.02

育休中の過ごし方、
印象的なエピソードを
教えてください。

R.I

育休中の生活はどうでしたか?

T.N

初めての子どもだったこともあって、かなり神経質になっていました。夜寝ている間、泣き声はもちろん、ちょっと物音がするだけで、心配で目が覚めましたし。それに夜の世話もあるので、2~3時間おきにしか眠れなくて、睡眠不足になっていました。

R.I

初めてのときは、特にいろいろと悩みますよね。

K.T

うちは双子ですし……。

T.N

双子! それは大変そう。

K.T

寝かしつけるのも泣きやませるのも、二人同時にやらなければいけないんです。それが難しくて……。なので、育休中は私も妻も子どもにつきっきりでした。

R.I

Tさんが育休を取っていて良かったですね。奥さん一人では厳しかったでしょう。

K.T

ええ、本当に。会社からは仕事に関する問い合わせも特になく、子育てに集中できたこともありがたかったです。他のことを考える余裕がまったくなかったので。

R.I

子育てに専念できる環境はありがたいですよね。私は第一子の出産がコロナ禍だったので、親にも頼れず、夫婦二人で乗り切るしかありませんでした。子育て教室のようなものもなく、全部自分たちでやり方を勉強しながら手探りでやっていました。あのとき、育休がなかったらどうなっていたんだろう、と怖くなりますね。

T.N

かなりヘビーですね。下のお子さんのときは、どうでしたか?

R.I

第二子のときは、妻が上の子を、私が下の子を担当といった具合に役割分担していました。上の子にも十分気を配ってあげることができたので、弟想いのお兄ちゃんになりました。上の子が下の子をあやしているのを見るとうれしいですよ。わが子ながら、いい兄弟だなって(笑)。

T.N

家族の関係性にも、いい影響があったんですね。

K.T

うちは、子育てについて夫婦間での理解が深まりました。今は妻が引き続き育休を取って双子を見てくれているのですが、自分もその大変さを実感しているからこそ、仕事が終わったら一刻も早く帰って妻を助けないと、と考えてしまいます。

THEME.03

復職後の周囲のサポート体制は
どうでしたか?

T.N

育休から復帰後の、職場の雰囲気はどうでしたか?

K.T

周りが育休前と同じように接してくれたので、ごく自然に溶け込めた感じです。気まずさとかやりにくさは一切ありませんでした。

T.N

仕事に関してはどうですか?

K.T

私の場合は、現在の計装設計部に配属された5カ月後に子どもが生まれて、そこから育休に入ったという経緯もありまして……。育休後は、また新しい業務を教わりながらやっている状態です。

R.I

私の場合は育休期間が3カ月と長かったので、支障なく仕事に戻れるかどうか、内心とても不安でした。でも、いざ戻ってみると、思ったよりもずっとスムーズで。周りのサポートのおかげです。

T.N

育休中、Iさん担当の仕事はどうしていたんですか?

R.I

部署の他のメンバーがピンチヒッターとして引き継いでくれていました。それを復帰後に再度、自分に引き継ぎし直してもらった形です。

K.T

なるほど。

R.I

ピンチヒッターのメンバーが、丁寧に引き継ぎをやってくれたおかげです。復帰後は、育休中の仕事の状況はもちろん、会議の内容や連絡事項まで詳細に教えてもらえました。

T.N

周囲の協力は本当にありがたいですね。私の場合も、育休中に発生した急ぎの仕事に、上司や他のメンバーが代わりに対応してくれていたんです。おかげで育休中は、子育てに専念しつつ、仕事にも支障をきたさずに済みました。

R.I

あと、私の場合は会社に申請して、育休中も自宅にパソコンを持って帰っていました。念のため、ときどき社内の状況を確認できるといいなと思って。それも復帰時の安心感につながりました。

T.N

復帰直後は、仕事と家庭の両立についても考えないといけませんよね。

K.T

確かにそうですね。子育てを妻ばかりに任せるわけにはいきませんし、妻もまた仕事に復帰しますし。

R.I

Tさんは、そこはどうされているんですか?

K.T

上司と相談しながら試行錯誤中です。この点でも、周囲のサポートに感謝しています。

THEME.04

育休を経て感じる
中北製作所の社風は?

R.I

育休の取得と復帰を経て、改めて中北製作所はどんな会社だと思いますか?

K.T

率直に、いい会社ですよ。

T.N

間違いなく、いい会社です。

R.I

そこは疑いの余地なく、ですね。

K.T

人の温かみを感じます。上司や部署のメンバーには本当に助けられているので。だからこそ、自分も会社や他のメンバーの役に立ちたいとも思います。

R.I

同感です。今後育休を取る人がいれば、自分がしてもらったのと同じように、しっかりとサポートしたいですよね。

K.T

育休を取るかどうか悩んでいる人にも、「絶対取った方がいいよ」と言えますよね。もちろん、私もサポートします。

T.N

当社は、本社の定時が16時半じゃないですか。

R.I

他社と比べると、かなり早い方ですよね。

T.N

うちは子どもはもう保育園に通っているんですが、定時が16時半だとお迎えの時間に間に合うんです。人間関係ももちろんですが、会社の仕組み自体もライフステージの変化に対応しやすいよう工夫されているなと感じます。

K.T

今の時代に合わせた働きやすい環境が重視されていますよね。当社のような中堅企業で、男性の育休をここまで推進しているところは、まだ少ないんじゃないですか?

R.I

そうだと思います。子どもの保育園で他の親御さんに育休の話をすると、よく驚かれますよ。

K.T

創業100年近い歴史ある会社ですが、その一方で、柔軟に変化する一面を持っていると思います。今回の育休のように、社員が働きやすくなる制度は、積極的に取り入れてくれますから。

R.I

育休だけに限らず、有休も取りやすいですよね。仕事や働き方の裁量が自分にあって、信頼して自由にさせてもらっている印象です。

T.N

私もそれは実感しています。友人からは、よく羨ましがられます。

R.I

働き方の自由度が高いと、スキルアップもチャレンジしやすいですよね。今後も仕事と家庭を両立するため、会社に貢献するため、効率よく高い成果を出せるように、自分を磨いていきたいです。

T.N

実は私、国家技能検定の普通旋盤1級を、今年こそ取ろうと思っていまして。

K.T

難しそうな資格ですね。

T.N

実技の試験があって、それが厳しいんですよ。だから、練習をたくさん積まないと。せっかくの環境を生かして、仕事も子育ても資格取得も頑張っていこうと思います!