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早わかり中北製作所

ORIGIN /

中北製作所の成り立ち

1930年の創業から「弁」

初代社長である中北辨造がわずか数人の個人組織として創業した当時から、中北製作所は自動調節弁を製作するメーカーとして歴史を刻んできました。発足してからも続々と新製品の開発に取り組み、創業期には専売特許や実用新案を数十件取得。現在にも受け継がれる挑戦を続ける社風は、この頃から培われているものです。
その後は戦後の混乱期に苦境に立たされる時代はあったものの、高度経済成長期や中北ブランドの拡大、流体制御システムの普及などもあり、創業から1世紀近くが経つ今でも安定した事業基盤を保ちながら、さらなる発展を遂げています。

流体制御装置の総合メーカー

創業者である中北辨造の「バルブ屋で終わるな」という想いのもと、当社はバルブに付随するあらゆる製品も幅広く作ってきました。バルブを動かすための駆動部、バルブを操作するための信号を出す計測機器、離れた位置から作業するための遠隔操作装置など、通常は各々のメーカーが作る製品も中北製作所は全て自社製造しています。
1990年代にはコンピュータで流体制御するシステムも開発。「船の中北」から「総合流体制御システムメーカー」へと発展を遂げ、ハード面もソフト面も提供できる、世界でも数少ない会社となっています。

そもそも“バルブ”とは

空気や水のように自由に形を変えて流れることができる気体・液体(=流体)を、通したり・止めたり・制御したりするために、流路を開閉することができる可動機構のことをバルブと言います。身近なもので言えば、水道の蛇口やガスの元栓もバルブの一部です。
中北製作所で作るバルブは、大型船舶や発電設備、プラントなどに使われるものがメイン。1つの設備で数百ものバルブが使用されることもあり、大型の設備には欠かせない役割を果たしています。

SCALE /

中北製作所の規模

売上高

従業員数

株式市場

※2023年5月末現在

ごみ焼却施設からロケットまで

私たちが作る「バルブ」や「流体制御」は、流体が関わるものであれば、あらゆる分野の設備に導入されています。例えば、ごみ焼却施設には、燃焼時に発生するガスや液体の排出量をコントロールするために使用。また、変わったものであれば、ロケットの発射設備にも導入されており、燃料となる液体酸素を貯めておく液体酸素貯蔵供給所に当社の製品が使われています。
その他に火力発電所、ガスタンク、オイルタンカー、LNG(液化天然ガス)船など、社会を支える幅広い分野に携わっているのが特徴です。

製品紹介

業界シェアトップクラスの製品

タンカーなどの大型船舶に使用されるバタフライバルブとその遠隔操作装置、機関室のコントロールバルブは造船業界から高い評価を受け、船の姿勢を制御するバラスト水の自動制御システムにおいて日本でほぼ100%のシェアを獲得しています。(中国・韓国ではタンカーで約50%)
「総合流体制御システムメーカー」として圧倒的な支持をいただいている実績の一つです。

大阪本社と東京・北九州の
営業拠点

国内拠点

STRENGTH /

支持される理由

個別受注生産に特化

中北製作所が創業以来こだわっているのは、「一品一様」のモノづくり。顧客からの要望や仕様に応じて、一品ごとに完全オーダーメイドで設計・製造を行っており、製品の組立から全品検査までを全てワンストップで実施しています。
量産型製品では実現できない仕様を形にしてきた技術力・品質は、世界の造船業界から高い評価をいただいています。

イノベーションを起こす技術開発

1960年ごろ、「大型船舶にはゲートバルブ」という常識があった中、中北製作所はそれよりも軽量化・小型化が可能な「バタフライバルブ」に着目。大型船舶でも利用可能な仕様にするための改良に取り組み実用化し、それまでの常識を変えた歴史があります。
このイノベーションを起こそうとする社風は今も受け継がれており、近年では「液化水素用バタフライバルブの開発」や「AIを活用した状態診断システムの開発」など、技術の進歩に応じた技術開発も実現しています。

Philosophy

「自ら進んで物事に取り組み、さらなる発展を目指していく」という意味の社是は、創業以来変わっていません。現在は「挑戦」もテーマに加え、加速化する時代の変化に対応しながら、今を守りつつ、新しいことにもチャレンジする姿勢を続けています。